フローチャートとシーケンスの違い
フロー条件分岐と条件分岐の違い
1.フローチャートとシーケンスの違い
UiPathでは、ロボットに実行させたいワークフロー(作業の流れ)を作成するにあたり、シーケンスとフローチャートという概念があります。
シーケンス
シーケンスとは、複数のアクティビティを直線的につないで処理するワークフローのことを指します。ロボットは単純に上から順番に処理を実行していきます。

フローチャート
フローチャートは、条件の結果に応じて処理を変えたり、反復したりするワークフローのことを指します。シーケンスが直線的なワークフローであったのに対し、フローチャートはフロー条件分岐というアクティビティを使用することにより、より複雑な処理を要する時に使用します。

上の図を例にとると、入力ダイアログが表示された時に、そこに入力する内容が条件に合っていれば、図の中のTrueの先にある処理が実行され、条件に合っていなければFalseの先にある処理が実行されます。
処理の結果に関わらず順番にアクティビティを実行するのであれば、シーケンスで十分かと思いますが、結果によって処理内容を変える必要が出てきた場合は、フローチャートが必須となります。
2.フロー条件分岐と条件分岐の違い
ここで条件分岐の種類について解説しておきます。条件分岐には2種類あり、 フロー条件分岐と条件分岐(IF ELSE)があります。
フロー条件分岐 … フロー条件分岐というアクティビティ(下図赤枠)を使った条件分岐のこと。

条件分岐(IF ELSE)… 条件分岐というアクティビティ(下図赤枠)を使った条件分岐のこと

上記2つの条件分岐はいったい何が違うの、と思われた方もいらっしゃるでしょう。基本的には、どちらも処理の結果に基づいてそれぞれのアクティビティを実行します。
これはワークフローの規模によって変わってきます。例えばワークフローで複数の条件分岐を実行しなければならない場合、フロー条件分岐を使用することで、デザインパネルのスペースを十分使ってワークフローを作成できます。もしこれを条件分岐でやろうとすると、アクティビティの枠が小さく、複数の条件分岐を追加すると、とても見づらくなってしまいます。
それゆえ、小さな規模のワークフローには条件分岐(IF ELSE)を、より大きなワークフローにはフロー条件分岐を使用するのが適しているというわけです。
参考にしたサイトのリンク
シーケンスの概要
https://docs.uipath.com/studio/lang-ja/v2018.2.0/docs/sequences
フローチャートの概要
https://docs.uipath.com/studio/lang-ja/v2018.2.0/docs/flowcharts