1.UiPath Studio操作画面の概要
操作画面には、画面上側にあるメニューのほかに大きく分けて5つのパネルがあります。

アクティビティパネル(画面左側、ブルーの枠)
自動処理のプロセスを作成していく際に必要となるパーツ (UiPathではアクティビティと呼びます) が表示されています。
デザインパネル(画面中央、赤の枠)
このパネルで自動処理の手順を作成していきます。ロボットはここで作られたプロセスに沿って実行していきます。後章ではここにフローチャートを作成していきます。
変数パネル(画面中央下、緑の枠)
変数の一覧が表示されます。このパネルは普段は隠れており、タブをクリックすることによって画面に出てきます。また変数のほかに引数、インポートのパネルもあります。
プロパティパネル(画面右側、黄色の枠)
アクティビティのプロパティ(詳細設定)を表示します。アクティビティが実行される時の条件や出力等をここで設定できます。
出力パネル(画面左下、茶色の枠)
エラーメッセージや変数を表示させることが出来る便利なパネルです。負担は隠れており、 タブをクリックすることによって画面に出てきます。ほかにエラーリスト、参照を検索、ブレークポイントのパネルもあります。
以上がパネルの概要となります。
おおまかな作成の流れとしては、アクティビティパネルでアクティビティ(ツール)を選び、それをドラッグアンドドロップでデザインパネルへ移し、 必要であればプロパティパネルで詳細設定を、変数パネルで変数を設定する、という感じです。
これだけでは実感もわかないと思うので、さっそく次章で簡単な例を作成していきましょう!
2.新規プロジェクトの作成
まず空のプロジェクトを作成するために、画面右側のプロセスをクリックし、必要であればプロジェクト(プロセス)の名前、保存場所を変えて作成をクリックします。


ここで、画面左上の新規からフローチャートを選びます。上の図と同じような画面が表示されるので、作成をクリックします。

3.メッセージを表示させる
では最初に画面にメッセージボックスを使って、メッセージを表示させましょう。
まず、メッセージボックスというアクティビティを 画面左のアクティビティパネル で見つけて、画面中央のデザインパネルに移します。でもよく見ると、アクティビティパネルにはメッセージボックスが見当たりませんね…。

アクティビティが見当たらない場合は、まず画面左下のアクティビティのタブをクリックします。

そして検索フィールドにメッセージボックスと入力することで見つけることが出来ます。

メッセージボックスが見つかりましたね。それではこのメッセージボックスをドラッグアンドドロップしてデザインパネルに移しましょう。

メッセージボックスに表示させるメッセージは、画面左側のプロパティパネルにあるテキストフィールドに入力します(下図赤枠)。またメッセージボックスをダブルクリックすることで、このアクティビティの表示名を変えることもできます(下図緑枠)。

ここで注意しておきたいのが、表示させたいテキストの前後に “引用符(ダブルクォーテーション)“ を入れるのを忘れないことです。例えばテストメッセージとメッセージボックスに表示させたい場合、テキストのフィールドに
“テストメッセージ”
と、入力しましょう!
最後にメッセージボックス上を右クリックし、表示されたコンテクストメニューの中からStartnodeとして設定(A)を選び、ワークフローを作れば完成です!

実行するには画面左上のファイルをデバッグをクリックします。


無事メッセージボックスが表示されましたね。
4.変数を使ってメッセージを表示させる
では、変数を設定し、その変数に代入された値をメッセージボックスに表示させてみましょう。
変数の設定は変数タブをクリックして変数プロパティを表示してから行います。
変数って何だろう、と言う方はこちらで解説していますので、参考にしてみてください。

変数プロパティのイタリック体に表示されている変数の作成をクリックすると変数が追加されます。変数の型はさまざまな種類がありますが、今回はすでに選ばれているStringをそのまま使用します。メッセージボックスに表示させる値は規定値で設定します。
ここでまた注意しなければならないことは、前回同様引用符をテキストの前後に忘れずに入力することです。


次に、先ほど作ったメッセージボックスの上を1回クリックして、 プロパティを表示させます。
テキストのフィールドに変数名を入力し始めると該当する変数名が表示されるので選択します。あるいは変数名varible1を 引用符なしで入力します。

変数名を入力したら、ファイルをデバッグを押して実行します。前回同様メッセージボックスにテストメッセージが表示されましたね。

なぜ変数を使ってこんな回りくどいことをするのか、と思う方もいらっしゃると思いますが、この変数は、シーケンスで処理された値を別のシーケンスへ橋渡しをしたりと、UiPathの中でなくてはならないとても便利で重要な機能なので、ぜひ覚えておいてください!
参考にしたサイトのリンク
メッセージボックスの概要
https://docs.uipath.com/activities/lang-ja/docs/message-box