UiPathのレコーディング機能にはいくつか種類があります。

ベーシック … レコーディングの時に、アクティビティ毎に完全セレクターを作成します。コンテナーは作成されません。
デスクトップ … レコーディングの時にコンテナーを作成し、アクティビティ毎に部分セレクターを作成します。
Web … ブラウザー上でのウェブサイトの操作のレコーディングに使用します。
画像 … 仮想環境(VNC、仮想マシン、Citrix など)での画面操作のレコーディングに使用します。例えばデスクトップ上で、VNC等のリモートアクセスソフトでサーバー等のデスクトップにアクセスし、操作を行う場合等に適しています。
ネイティブ Citrix … Citrix環境専用のデスクトップレコーダーです。
Computer Vision … AI Computer Visionパックを使って画像から文字を認識したり、マウスクリックなどの操作を行います。画像の解析により、仮想環境でもUI要素の認識が可能になります。
ベーシックとデスクトップの違い
上記の説明を読んでもあまりピンと来ないと思いますので、説明します。
レコーディングの時に、各アクティビティ毎にセレクターが作成されます。セレクターとは、マウスクリック、文字入力などの時に、どのアプリケーションのどのウインドウのどの部分に対して操作を行うかを定義するものです。
例えば、エクセル操作のレコーディング時には、ベーシックだと以下のようなセレクターがアクティビティ毎に作成されます。

一方デスクトップでのレコーディング時には、以下のようなセレクターが作成されます。

見た目は一緒に見えますが、デスクトップの方がclsとtitleのセレクターのみが作成されます。その上のセレクターはグレーになっていますが、これらはシーケンスの最初に一度だけ作成されます(下図のウインドウにアタッチというアクティビティ)。
レコーディング後のシーケンスもベーシックとデスクトップでは違いがあります。


以上がベーシックとデスクトップのレコーディングの違いですが、デスクトップレコーディングの方が、セレクターが少ない分情報量が多い処理をする場合は幾分速いようです。